無料ブログは『サイトM&A』できるのか問題
稼ぐ前に有料ドメインなど怖いゆえに、始めた無料ブログアフィリエイト。
そんな無料ブログでも収益化が進むと
と考えちゃうよね。

この記事では、主要な無料ブログサービスのアカウント(サイト)売買の可否について、各社の規約と照らし合わせて徹底解説します。
無料ブログの売買は原則「禁止」!…だけど
結論から言うと、ほとんどの無料ブログサービスにおいて、利用者の地位や権利を第三者に譲渡・売買することは規約で禁止されています。
無料ブログのアカウントは、サービス提供会社と個々の利用者との間で結ばれる「利用契約」に紐づいているため、これを勝手に第三者に移転することは契約違反にあたるのです。
でも、一部グレーが存在します。
比較表:主要無料ブログサービス アカウント売買の可否
| ブログサービス名 (規約リンク) |
売買 可否 |
規約のポイント (可否の理由) |
|---|---|---|
| Ameba(アメーバブログ) | △ | 原則禁止。 ただし、第三者への譲渡を行う前に運営会社から承諾を得る必要があります。 (『第17条』参照) |
| はてなブログ | △ | 原則禁止。 ただし、「ブログの運営状況や譲渡の目的によっては、特別に譲渡を許諾する場合があります」と明記されており、事前に相談が必要です。 (『禁止事項』参照) |
| ライブドアブログ | ✕ | 規約上、権利義務の譲渡は禁止されています。 アカウントは個人に紐づくため、売買は原則不可と解釈されます。 (『1.8.3』参照) |
| エキサイトブログ | ✕ | エキサイトブログ規約にはアカウント譲渡の直接的な禁止条項はないものの、エキサイトIDはの譲渡は禁止。(『12条』参照) |
| Seesaaブログ | ✕ | 原則禁止。 会員としての地位および権利義務は、第三者に譲渡、貸与、売買、名義変更等することはできません。 (『アカウントの登録』参照) |
| FC2ブログ | ✕ | 原則禁止。 「利用契約上の地位またはこれに基づく権利および義務」を第三者に譲渡、承継、貸与、売買することはできません。 (『権利の譲渡・販売』参照) |
| Blogger (Google) | ✕ | 原則禁止。 Googleアカウントは、Googleの承認なしに第三者へ譲渡することはできません。 BloggerはGoogleアカウントに紐づくサービスです。 |
可否の判断:「△」と「✕」の違い
ブログ売買の可否は、「✕(原則禁止)」と「△(事前承諾があれば可能)」に分かれます。
1. ✕(原則禁止):無断譲渡は即アウト
「✕」のサービス(ライブドアブログ、Seesaa、FC2、Bloggerなど)は、規約で利用者の地位や権利義務の第三者への譲渡、貸与、売買を明確に禁止しています。
これらのサービスで無断でサイト売買(アカウント販売)を行った場合、規約違反としてアカウントが停止されたり、強制的に削除されたりするリスクが非常に高いです。
2. △(事前承諾があれば可能):必ず運営会社に相談を
「△」のサービス(Ameba、はてなブログ)は、規約で権利の譲渡を制限しつつも、「運営会社が承諾した場合に限り可能」という余地を残しています。
例えば、はてなブログのガイドラインには、「ブログの運営状況や譲渡の目的によっては、特別に譲渡を許諾する場合があります」と明記されています。
売買を検討する場合は、必ず以下の手順を踏んでください。
-
事前に運営会社の問い合わせ窓口に連絡する。
-
譲渡の目的と経緯を説明し、正式な承諾を得る。
-
運営会社が定める手続きに従って譲渡を完了させる。
他にも売ろうと考えていた人がいたので参照までに⇩
まとめ:無断でのアカウント売買は絶対NG!
無料ブログサービスのアカウント売買は、規約違反のリスクが常に伴います。
-
「✕」のサービス:売買は諦めるか、コンテンツをエクスポートして別のプラットフォームに移管する(アカウントではなくコンテンツを売る)方法を検討しましょう。
-
「△」のサービス:必ず事前に運営会社へ連絡・相談し、正式な承諾を得てから手続きを進めましょう。
無断でのアカウント売買は、売り手はアカウント削除のリスクを負い、買い手は利用できなくなったサイトに投資した資金を失うリスクを負います。

リスク回避策:WordPressに移行して売却する
無料ブログのコンテンツを売却したい場合の、最も安全で合理的な方法は、無料ブログのアカウントではなく、コンテンツそのものを移し替えて売却することです。
1. WordPress移行の最大のメリット
アカウントを売買するのではなく、コンテンツをWordPress(独自ドメイン・独自サーバー)にエクスポートし、そこで運営してから売却すれば、無料ブログの規約による制限を完全に回避できます。
WordPressサイトの売買は、一般的なM&A市場で合法的に行われており、買い手側も安心して購入できます。
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 1. 規約リスクの解消 | 無料ブログの規約違反を回避できます。 WordPressサイト(独自ドメイン・サーバー)の売買は、一般的なM&A市場で合法的に行われています。 |
| 2. 資産性の向上 | アカウントではなく、「コンテンツ」と「ドメイン」という明確な資産を売る形になります。 |
| 3. 収益性・将来性の証明 | 無料ブログよりも収益化の自由度が高いため、売却前に収益実績(特にアフィリエイトや広告収入)を積みやすく、高値で売れやすくなります。 |
| 4. 買い手側の安心感 | 買い手は、突然サイトが凍結されるリスクを心配する必要がなくなり、安心して購入できます。 |
2. 売却成功のためのステップ
移行後、すぐに売却するのではなく、「コンテンツ資産」として価値を高めるため、以下のステップを踏むことをおすすめします。
| ステップ | 目的 |
|---|---|
| コンテンツ移行 | 無料ブログからWordPressへ記事データを全て移し替える。 |
| 運営を継続 | 移転後、3〜6ヶ月程度は安定して記事を投稿し、サイトを運営する。 |
| 実績の確保 | URL変更による検索順位の下落から回復させ、安定したアクセスと収益実績を確保する。 |
| 売却開始 | 安定した実績を証明し、サイト売買専門のプラットフォームで売却する。 |
重要なポイント:「しばし運営」の理由
| 運営期間の目的 | 効果 |
|---|---|
| 検索順位の回復 | エクスポートとインポートによりURLが変わるため、一時的に検索順位が下落します。 運営を続けることで、新しいURLでの検索順位を安定させる必要があります。 |
| ドメインの評価 | サイト移転後、Googleなどの検索エンジンが新しいドメインを適切に評価し、トラフィックが安定するのを待つ必要があります。 |
| 収益実績の証明 | 売却時に「このサイトは毎月〇円の収益を生んでいます」と証明できるように、移行後の安定した収益実績を数か月分作る必要があります。 |
⚠最重要補足:コンテンツは「引っ越し」、決して「複製」しないこと
サイト売却の準備としてコンテンツを別の場所に移動させる際、元の無料ブログを削除せずに同じ内容のサイト(複製体)を併存させるのは絶対に避けてください。
検索エンジンから「重複コンテンツ」と判断され、全てのサイトの検索評価が低下(ペナルティ)し、収益や売却価値がゼロになる危険があります。
サイトの売却価値を維持するには、必ず「元のサイトを削除し、新しいサイトに評価を引き継ぐ(引っ越し/301リダイレクト)」という手順を踏んでください。
これにより、SEO評価をほぼ引き継ぎ、安全に売却資産を築くことができます。
◎ 引っ越し(移転) → 元の無料ブログを削除し、WordPress側から301リダイレクトという技術的な処理を行うことで、検索エンジンに「サイトが新しいURLに完全に引っ越しました」と伝えることができます。
サイトを「アカウント」として売るのではなく、「収益を生む独立したコンテンツ資産」として売却することで、安全性を確保し、さらに高い価格での売却が期待できますよ。
『売るのを諦める』か
『最初から独自で作る』かが無難



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